親知らずとは？｜生える時期・位置・生え方の種類を知ろう
親知らずとは、永久歯のなかでも一番最後に生える第3大臼歯のことを指します。一般的には10代後半～20代前半に生えてくることが多く、上下左右に最大4本生える可能性があります。
しかし、以下のようなパターンも多く見られます：
- 完全に生えてこない（埋伏歯）
- 斜めや横向きに生える
- 一部だけ歯ぐきから出ている
このような生え方をすることで、親知らずは虫歯や歯周病の原因になったり、歯並びに影響を与えるリスクもあります。
親知らずと歯列矯正の関係性｜放置するとどんな影響がある？
矯正治療を検討する際に、親知らずの存在は非常に重要です。というのも、親知らずの圧力によって歯並びが乱れるリスクがあるためです。
とくに矯正治療後に放置していた親知らずが原因で、以下のようなトラブルが発生するケースも。
- 奥歯が前に押されて前歯がズレてくる
- 保定期間終了後の後戻り
- 矯正の治療計画がうまく立てられない
そのため、事前の診断で親知らずの状態を確認することが必須です。
※写真はイメージです
矯正前に親知らずを抜くべきケースとは？
以下のような場合は、矯正治療の前に親知らずを抜歯する必要があることが多いです。
- 親知らずが斜めや横向きに生えていて、歯列を押す力がある
- 埋伏していて炎症や腫れを繰り返している
- 将来的に歯並びに影響を与える可能性が高いと診断された場合
ただし、必ず抜かなければならないわけではなく、矯正治療の計画に応じて判断されるため、まずは専門医の診断が大切です。
親知らずを抜かなくても矯正できる場合もある？判断のポイント
親知らずがあっても、以下のような条件を満たせば抜歯せずに矯正可能なケースもあります。
- 親知らずが真っすぐ正しく生えている
- 歯列に圧力をかけていない
- 将来的に問題を起こす可能性が低い
これらは見た目だけで判断できないため、CT・レントゲンなどの精密検査が重要です。
抜歯のタイミングはいつ？矯正治療と親知らず処置のスケジュール
親知らずの抜歯タイミングは、以下の3つに分かれます。
- 矯正前に抜歯
- 矯正中に抜歯
- 矯正後に抜歯
もっとも一般的なのは矯正前ですが、症例によっては治療途中や終了後に抜歯することもあります。診断時に矯正計画と合わせてスケジュールを明確にすることが後悔しないポイントです。
親知らず抜歯の費用や痛み、副作用は？不安を解消しよう
親知らずの抜歯に関する不安の多くは、「費用・痛み・ダウンタイム」に関するものです。
- 費用： 保険適用で1本あたり数千円〜1万円前後（埋伏や難抜歯は別途費用がかかることも）
- 痛み： 数日〜1週間程度でおさまるが、個人差あり
- 副作用： 腫れ・内出血・顎のだるさが出ることもある
丁寧な説明と術後ケアが行われている医院を選ぶことで、不安は大きく軽減できます。
マウスピース矯正でも親知らずは影響する？キレイラインなどの対応
「キレイライン矯正」のようなマウスピース矯正でも、親知らずの影響はあります。
- 治療中の歯の移動スペースが足りない
- 奥歯の固定が不安定になる
- 保定期間後の後戻りのリスクが高くなる
まずは精密検査から｜診断をもとに最適な矯正計画を立てよう
親知らずの状態や歯並びの状況は見た目だけでは判断できません。
まずはCTやレントゲンを含む精密検査を受けて、現在の状態を正確に把握することが大切です。
神戸三ノ宮駅前デンタル矯正歯科では、親知らずの有無や状態も踏まえた個別の矯正プランを提案しています。
まとめ｜親知らずの有無は早めに相談しよう
親知らずがあるからといって矯正治療をあきらめる必要はありません。
重要なのは、早めに状態を把握して治療方針を立てることです。
無理に抜歯するのではなく、医師と相談しながら納得できるプランを選ぶようにしましょう。
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